あらすじ
弟は愚かな子に育ってしまったようだ。
庶民の間で流行っているという大衆小説にあるような真実の愛に目覚めて、あろうことか婚約破棄をしてしまったのである。
「婚約破棄だけならどうにかなったものを、あんな平民みたいな娘と婚約するって宣言までしちゃうとお父様でもどうにも出来ないわ。
あの子、下級貴族の庶子で平民として育った女がどうして自分の正妃に出来るなんて思っちゃったのかしらね?」
「そうですわね、件の女性は学園でも成績がふるわなかったと聞きましたわ、社交的ではあったようですが」
「うふふ、社交的だなんて。お母様が何て言ったか知っていて?
男漁りって言ってらしたわよ?殿方との社交のお上手な方だったみたい」