あらすじ
舞台は明治から大正時代の旧制中学校に通う主人公です。夏におばあちゃんの家に帰ってから、ちょっと慕っている従妹の姉に再会してから物語は進んでいきます。
彼の家系は代々娘が生まれても、二十歳の誕生日の日に死んでしまうというものです。
そしてそのことを何も知らされていないまま彼は成人式を見ていきます。
そして、ふと路地裏で出会った黒蝶に魅入られて死者の世界へと足を踏み入れて、願いをかなえようとするが…。
この物語は死と生のはざまの揺らぎにスポットを当てて見ていきたいなと思って書いてみました。生者は死者の夢を見、時に死者は生者の夢を見る。といいますか、二つの生と死の和し得ないものの調和というか棲み分けがどのように起こっているのかということを垣間見えるような作品になっていればいいなと思います。