あらすじ

夜。私の部屋は二階の六畳間だった。 もとは納戸だった部屋で、家具もないが、妙に「人の気配」がある。誰かがまだここに住んでいるような、そんな錯覚を覚える。 寝転がったとき、不意に聞こえた。 ――カラン。 押入れの中。 何かが、小さく落ちるような音。湿った木と紙の匂いが立ち込める中、私は恐る恐るふすまを開けた。 暗がりの中。 紙コップと、赤い糸。 それは、かすかに揺れていた。風もないのに、ふる、ふる……と。 その瞬間、コップの奥から、声がした。 「……やっと、見つけてくれたね」

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小説を読もう2025/06/20
  • 現在の作品「赤い糸電話」