あらすじ
――凪原司は、和泉まほらの「下僕」である。
名門・鴻鵠館学園では、誰もがそれを知っている。
初めての出会いは、小学五年の夏。
初めての別れは、中学三年の夏。
そして――二人は再び出会う。
とある事故をきっかけに途切れかけた彼らを繋ぎとめたのは、“主従契約”という――
嘘と罰と、そして優しさで結ばれた不器用な約束だった。
名家の娘にして、現役閣僚の娘でもある和泉まほら。
その仮面の裏に隠された本心を知る者は、誰もいない。
そしてもう一人、凪原にまっすぐな好意を向ける少女・黄泉辻渚。
素直で優しい彼女の存在が、閉ざされた関係に静かな波紋を広げていく。
仮面と嘘と、少しの本音。
過去に負った傷と、未来への約束。
名門学園を舞台に、こじれた“主従”から始まる――
幼馴染と言うには出会うのが遅すぎて、
友人と呼ぶには歪で、
恋人と呼ぶには遠すぎた、
赤い鎖で繋がれた二人と、もう一人の少女が紡ぐ、再生のラブコメディ。