あらすじ
政府が全国民に「余命時計」を配布した。腕に装着すれば、秒単位で寿命の残り時間が表示される。余命の延長は不可能、短縮は加速度的。誰もが“いつ死ぬか”を知った社会で、人々の生き方は大きく変わった。
高校生の遠山ユウは、自分の余命が「あと一年」と知る。その日、彼は余命十年の少女・榊セラと出会う。逆転した死の順番と、迫る別れ。二人は、終わりを知るからこそ始まる恋に踏み出す。
だが、“余命が減る理由”は単なる寿命ではなかった。愛するほど、命が削られていく――この世界の真実が、静かにふたりを試す。