あらすじ
平凡な毎日に飽き飽きしていた会社員、佐藤健太。
何か面白いことはないかとネットの海を彷徨っていた彼が、偶然見つけた一つの怪しげなリンク。その名は『影山ミステリー研究会』。
表向きは、街の片隅にひっそりと佇む『お悩み相談室』。だが、その扉の先に待っていたのは、常識も物理法則も通用しない、とんでもない非日常の始まりだった。
主催者である、食えない男・影山。シェイクスピアばりの言動で場をかき乱す元女優・麗華。考えるより先に筋肉が動く権田。そして、引きこもりの天才ハッカー・電脳。
超個性的で、どこかワケありなメンバーたちは、「冷蔵庫のプリンが消えた」「飼い猫がUFOに攫われた」といった、どんな些細な悩みも壮大な『ミステリー』に仕立て上げ、デタラメな推理とハチャメチャな行動力で解決(?)に導いていく。
電車の中では絶対に読めないほどの、予測不能なドタバタ劇。吹き出すような笑いが、あなたを待っている。
だが、この物語は、ただ面白いだけじゃない。
なぜ彼らは、他人の悩みに、あそこまで必死になるのか?その裏には、メンバーそれぞれが抱える、決して癒えることのない過去の傷跡があった。
そして、数々の珍事件の裏で、確かに聞こえる悲しいメロディー、夜空を横切る不思議な光、パソコンに浮かぶ謎のメッセージ…。すべての奇妙な現象は、主催者である影山がたった一人で背負い続けてきた、一人の少女を巡る、あまりにも切ない『解けない謎』へと繋がっていく。
笑いと涙のジェットコースターの果てに、彼らが見つけ出した「答え」とは。
不器用で、どうしようもなく愛おしい、最高の「家族」の物語。
さあ、あなたも、この奇妙な事務所の扉を開けてみませんか?