あらすじ
音羽町にある旧・音羽中学校。
十年前に閉校したこの校舎が、取り壊されることになった──
そのニュースを知った大学生の村上 湊(むらかみ・みなと)は、ふと思い立って町に帰る。
中学三年の卒業式の日、湊と仲間たちは「いつか、またこの場所に集まろう」と約束していた。
あれから誰とも連絡を取っていなかったが、校舎を訪れた彼は、かつての放送室で不思議な“録音”を見つける。
懐かしい声、秘密の笑い声、そして消えたはずの「彼女の声」。
湊は、一人ひとりに連絡を取り始める──
かつての仲間たちはそれぞれに事情を抱え、迷いながらも「最後の帰還」に集っていく。
誰もが一度、離れてしまったこの町で、彼らは、何かをもう一度始める。