あらすじ

「野球部、ありますか?」

春の風が吹くある日。
山間の町にある、県立・桜ヶ丘高校に一人の転校生が現れた。

名前は——風間翼。
長身無口、どこか影を背負った雰囲気を漂わせる少年。
その正体は、中学時代に名門シニアチームを全国ベスト4に導いた“伝説のエース”だった。
だが、チーム内のトラブルに巻き込まれ、野球界から姿を消した彼は、すべてを断ち切るようにこの地にやってきた。

そして彼が選んだのは、崩壊寸前の弱小野球部——部員は9人ギリギリ、グラウンドは雑草まみれ。
過去も実績もない、ただ野球が“好き”なだけの仲間たち。
だが、風間翼の155キロの直球が、くすんだ空気を一変させる。

彼を支えるのは、野球を一度もしたことのない“文系”マネージャー・佐伯真緒。
おっとりした見た目とは裏腹に、誰よりもチームを想い、誰よりも“彼の痛み”に寄り添える少女だった。

「風間くんの球、ね、泣きそうになるくらい綺麗だよ」

もう一度、野球を好きになれるだろうか。
もう一度、仲間を信じて戦えるだろうか。

これは、ひとりの“訳アリエース”と、笑顔が取り柄の“天然マネージャー”が出会い、
ボロボロの野球部と共に、夢を掴むまでの“じんわり、ほっこり”青春サクセスストーリー。

どこまでも真っ直ぐで、不器用で、それでも温かい。
——この風は、きっと、あなたの胸にも届く。

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アルファポリス
アルファポリス2025/06/16
  • 現在の作品『風のエースと夏のマネージャー』