あらすじ
世界は救われた。
多発していた魔獣のスタンピード、それを陰で操り、各国を弱体化させてから侵略を行おうと目論んでいた魔王を、聖女一行が打ち倒したのだ。
聖女セリーヌ。
大魔術師アビゲイル。
聖騎士クリス。
豪剣王子ダミアン。
四人が繰り広げた、大地がひび割れるほどの激戦の様相は、きっと後世にまで語り継がれるだろう。
三年をかけた長い長い旅の帰り道。
もうすぐ王都に着くという頃、宿の一室で、聖女セリーヌはベッドに倒れ伏していた。
仲間であり婚約者でもあるアビゲイルに、ナイフを突き立てられながら――。