あらすじ
潮星(しおぼし)は、海沿いの小さな町で、どこか懐かしい雰囲気が漂う場所。町の中心には古びた学校があり、その地下には誰も知らない秘密が隠されていた。その秘密の扉を開けたのは、図書委員に選ばれた五年生の圭佑。彼は成績優秀で、何事にも冷静に取り組むタイプ。だが、彼の平凡な学校生活は、旧校舎の地下で発見された「星砂の図書館」によって一変する。
図書館の中には、7つの扉があり、これらは“封印書庫”と呼ばれ、物語の怪異が流れ出さないように守られていた。しかし、圭佑がその砂を触れることで、封印が破れ、怪異が町に放たれてしまう。最初に現れたのは、喋る黒猫。圭佑は仲間の莉桜、サクラ、蒼太と共に、怪異を物語の世界に戻すための冒険を始める。しかし、怪異の背後には、“仮面読師”と呼ばれる謎の存在が潜んでおり、彼は物語の世界を現実に引き寄せる力を持っていた。
圭佑たちは、7つの扉を1つずつ閉じるために、それぞれの“原本”を探し出さなければならない。これらの原本は、ただの本ではなく、物語が誕生する前に書かれた「正しい結末」を記したページを持つ重要なアイテムであり、間違ったページが混じれば物語が歪んでしまう。最初の試練である黒猫の怪異を追いかけ、圭佑たちは古書店「満月堂」で知恵比べを繰り広げて原本を手に入れる。だが、怪異を引き寄せる仮面読師の影はすでに町中に広がり、次々と物語が現実の世界に溶け込んでいく。
物語が進むにつれ、圭佑はその背後に兄・悠真の影を感じる。1年前に失踪した悠真は、この図書館と深い関わりがあり、彼が残した手がかりが物語の鍵となる。悠真が追っていたのは、ただの物語の歪みではなく、この世界を破壊し、新たな物語の世界を作り直すという計画だった。兄を取り戻すため、圭佑は失われた時間と自らの力を信じ、仲間たちと共に封印の扉を閉じていく。