あらすじ
ギャル風だけど成績はそこそこ――春星高校の三年生・木森一華は、受験勉強のために自分の最大の敵と向き合っていた。
そう、自身のノートの文字が壊滅的に汚いのだ。
自分は読める(それも時々怪しい)が、他人はまず無理という悪筆具合。
そんな姉を見かねたのか、こけしのように無表情な妹・双菜が、突然ノートの清書を申し出てくる。
情報部(元・文芸部)で地味に活動していた双菜が、そんな面倒なことを引き受けるなんて。ちょっと不思議だけど、正直ありがたい。
同時にその頃、校内ではある『話題』が駆け巡っていた。
同級生で情報部の小野文那が、ミステリ大賞を受賞したというのだ。
一華は気づかない。
妹による姉のノートの清書には、ちょっとした思惑があったのだ。