あらすじ
人間とあやかしが共存する「帝都八尋(やひろ)学園」。そこは、人の持つ霊力と、あやかしの持つ妖力の強さで生徒の階級が決まる超エリート校。
一之瀬 美桜(いちのせ みお)は、名家の生まれでありながら霊力が極端に低く、誰からも“落ちこぼれ”と蔑まれていた。
ある日、美桜は学園の頂点に君臨する最強のあやかし、九尾の天狐・白月(しらつき)に突然呼び出される。「今日からお前は俺の花嫁だ」。そう言って、彼は美桜の額に「花嫁の印」を刻んだ。
しかし、その超絶クールで美しい彼の真の目的は、一族に押し付けられた面倒な縁談を断るための「偽りの花嫁」を演じさせることだった!
偽の婚約者として、学園中の憧れである白月のそばで過ごすことになった美桜。冷たいと思っていた彼の不器用な優しさや、最強ゆえの孤独に触れるうち、偽りのはずの気持ちは、いつしか本物の恋心へと変わっていく。
だが、二人の“嘘の契約”が、学園とあやかしの世界を揺るがす大きな陰謀の引き金となることを、まだ誰も知らなかった――。