あらすじ
私立惣渠中学校。
この中堅私立中学校は、最も民主的な学校であると言われている。他校よりも尊重された生徒の権利と自由は、誰から見ても憧れと尊敬の眼差しが向けられていた。
しかし
実情は違った。教師と生徒との不平等が存在し、生徒内でそれが次第に露見していくことで、多くの不満が溢れ始めていた。
生徒は教師に対する懐疑を膨らませ、生徒の生徒による生徒のための学校を創造し直そうとする組織まで、現れ始める事態にもなってしまった。今や生徒と教師の対立は学校内公然のものとなり、日に日に争いは大きくなる。ついには考査日に合わせたストライキまで発生するに至ってしまった。
そんな学校で、ある日三年生の上ノ国 詩乃音は生徒会に呼び出される。
生徒問題解決委員として、ある一つの事件について解明してほしいとの旨を受けたのだった。
後期生徒会総選挙によって決まった生徒会に対して、とある生徒が生徒会リコールの嘆願書を提出した一連の事件。生徒会リコール事件と称されるこの事件の解明に、詩乃音は奔走することになった。
生徒問題解決委員。この組織は普段はサボリやいじめなどの学校生活に潜む問題を解決する委員として活動しており、今回のような事件は業務外ではあったものの、詩乃音は軽く承諾し、解明をしていくことになる。時には校則を超越して、時には自分を犠牲にしながら。
リコール事件の真相、生徒による学校改革、地下組織による工作。
惣渠中学校に潜む問題を、迫りくる生徒革命を、生徒問題解決委員の詩乃音は事件の解決をすることが出来るのだろうか。
私立惣渠中学校は今、崩壊を迎えようとしている。