あらすじ

妻が失踪した友人と、久しぶりに飲みに行った夜。 帰り道、風に揺れる一枚のシャツを見て、彼は「いる」とつぶやいた。 ただの洗濯物だ。俺はそう思った。 けれど、彼は怯え、立ち尽くし、汗を流していた。 同じものを見て、笑う者と、凍りつく者がいる。 それは、風のせいか、記憶のせいか、それとも―― これはテストのようだった。 問いかけられているように感じた。 「お前には、これが何に見える?」と。 ロールシャッハテスト。 それは、心の形が浮かび上がる、ただの“しみ”のはずだった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/06/12
  • 現在の作品ロールシャッハテスト