あらすじ

「届かなくても、書いたんだ。君にだけは、読んでほしかったから。」

42歳、独身、童貞。
深夜の工場勤務を終え、安アパートの四畳半でひとり、小説を書き続ける男――朝倉一真。
彼は「Webで連載すれば、人生が変わるかもしれない」と信じ、20年にわたり書き続けてきた。
だが、読者は現れない。反応も評価もゼロ。それでも彼は、自分のために、そして“たったひとり”に届くことを願って、物語を紡ぎ続けた。

投稿数はいつしか5000話に迫る。
そんな彼にとっての唯一の光は、名前も素性も分からない読者《runa0213》からの、無言の「いいね」だけだった――。

書くことが、呼吸だった。
誰にも読まれないと知っていても、今日もまたひとつ、彼は物語を更新する。
人生の最後の場所・青木ヶ原樹海へ向かうその日まで、静かに。

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アルファポリス
アルファポリス2025/06/11
  • 現在の作品誰にも読まれなかった五千話、それでも僕は君のために書き続けた