あらすじ
【決して絶てぬ血の契り──壊れても微笑む番を、狂気の愛が包み沈める。】
番契り。
赦しは蜜毒となり、優しさは檻へと変わる。
絡め取られ、壊れ、溶けていく──けれど、それは悦びだった。
宗像志貴は、血に選ばれた少女。
矛も術も持たず、ただ「器」として番の契りに縛られる運命。
彼女を護るのは、狼の仮面を纏う護り手・一心。
魂を交わし、香を重ねるほどに溶け合う二人。
志貴の魂は静かに侵され、壊れてゆく。
だが志貴は、決して逃げようとはしない。
微笑みながら、自ら檻へと沈んでいく──それこそが悦びだった。
赦しは毒となり、愛は倒錯へと沈む。
やがて仮面に罅が走り、香は崩れ、魂の炎は青白く濁り始める。
千年を超えて続く因果の中で、二人は逃れ得ぬ番の契りを繰り返す。
──逃げ道など、最初からいらなかった。
「おまえは、俺の腕の中でだけ、壊れていけばいい。」
だがその愛の深淵の奥に、囁く名がある
──Veilmaker。
真実を隠し、世界に幻を編む者。
赦しも、愛も、番の契りさえも──
それは幻なのか、真実なのか。
倒錯愛 × 執着愛 × 贖罪愛 × 奪愛──番地獄。
血が絡め取る禁忌の蜜毒耽美幻想、開幕。