あらすじ
「信じようとしたのは、あのときの“俺”なんです」
これは元新聞記者が遺した100の記録。
トンネルの奥から響く鈴の音、団地の13階で会ったはずの“いない同級生”、夜しか開かない床屋、語り手の顔を真似る声。
ひとつひとつの出来事は、どこかで誰かが体験した“よくある話”かもしれない。
けれど、読めば読むほどに“ありえない何か”が顔を覗かせる。
記録者の名前は、吉岡隼人。
地方紙で記者をしていた彼は、取材中に出会った不可解な証言や異常な記録をノートにまとめていた。
この作品は、その吉岡の手記を元に構成された百の怪談です。
一話完結形式で、短くも心に残る、静かで、確かな恐怖を。
あなたが今、手にしているのは、“まだ信じていない人”のための話。
……でも、読み終えたその夜からは、もう違う。
それは、あなたの隣にも“寄ってくる”話かもしれません。