あらすじ
「よお、ルーキー。地獄の沙汰も、金次第だぜ――助けてほしけりゃ金出しな!!」
「……それは聖女のセリフじゃないよ」
ここではないどこか。今ではないいつか。神々と人々、そして魔王と魔物は争いを繰り広げ――そして〝彼ら〟は、その中で生まれた。
人々の生活を助け、魔物を狩る者。魔王が封じられたダンジョンに挑み、金銀財宝を望む者。半ば傭兵、半ば荒くれ。人間、獣人、ドワーフ、エルフ。故郷も習慣も趣味嗜好も生い立ちも、何もかもが異なりながらもその世界に身を置く彼らのことを、人々は冒険者と呼んだ。
そしてそんな冒険者の中に、一人の少女と一人の青年がいた。
人呼んで〝二代目銭ゲバ〟聖女のウリスと、そんな少女の保護者兼面倒見役の〝使いっぱ〟、僧兵ラスティ。
とある事情から師匠ヨランダに大借金を抱えているウリスと、そんな彼女に振り回されっぱなしなラスティの冒険は、今日も今日とて混沌としていて――
「へい姉ちゃん。なんか金になる仕事くれ」
「……ギルド職員に変なたかり方するんじゃないの」
懐事情がひもじすぎて荒んだ銭ゲバ聖女ちゃんと、彼女やその師匠に振り回されっぱなしで苦労しっぱなしの青年僧兵の冒険活劇、開幕。