あらすじ
現代日本の記憶をほとんど持たない、平凡な公爵令嬢エリス。彼女には、ある奇妙な能力があった。それは「誰かの発言が論理的に破綻していると、その発言が周囲の認識から"消滅"する」というもの。本人はそれに全く気づかず、ただ「みんな話がコロコロ変わるわね」と首を傾げるばかり。
しかし、陰謀と虚偽が渦巻く社交界では、その無自覚な一言が、隠された嘘を暴き、時には事件の真相を捻じ曲げ、そして真実そのものを歪めてしまう。
これは、公爵家の冷静沈着な執事や、切れ者だが胃の弱い令息など、エリスの周囲の人々が、彼女の「デタラメな指摘」がもたらす情報の断片から、論理のパズルを再構築し、事件の真犯人を追い詰めていく物語。華やかな貴族社会を舞台に、言葉が現実を侵食する、新感覚のロジカル・ミステリー、開幕!