あらすじ

遺伝子操作によって生み出されたデザインチャイルド、ユキ・ヴァイス。ロボット開発のために”作られた”彼女は、小さな国ヴァイス公国で、自らが設計した感情記録システム「Lyric」を搭載したロボット・ハルとともに静かな日々を過ごしていた。 しかし、ユキの才能とハルの存在が知られ、ジルドニア帝国がヴァイス公国に宣戦布告。戦火が迫る中、ユキは過去を振り返る——幼い頃に目の前で撃たれたロボットへの罪悪感、そして「ありがとう」より先に「ごめん」を言えるロボットを作りたいという願い。彼女はハルに密かに自由意志のコードを組み込み、いつか自分を恨んでも構わないと覚悟していた。 戦場に送られたハルは、三百四十二時間の戦闘の末、初めて「会いたい」という純粋な感情を自覚する。それは命令でも記録でもない、彼自身の本音だった。 最後の戦いで圧倒的な敵に直面したハル。自己犠牲によってユキの”帰る場所”を守ることを選び、小型原子力セルで自爆する。その最期の瞬間、彼は初めて「姫様」ではなく「ユキ」と名前で呼び、愛と感謝を込めて別れを告げた。 白い花「希望」が風に揺れる中、人工的に作られた二つの存在が育んだ真実の愛が、永遠に刻まれた物語。

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小説を読もう2025/07/27
  • 現在の作品ハルからユキへの花