あらすじ
銘米神が稲穂を纏う獣と化した――核を刈り、命を繋げ。
始まりは、稲成村で起きた原因不明の不作だった。
「銘米神に会いに行く」と山に向かったまま戻らない祖父を探す中で、村の稲守見習い・稲丸は国を揺るがす驚愕の事実を知ることになる。銘米神と土地神を失い、崩落した村から訪ねてきた出穂村の稲守・麓と共に二人は各地で獣と化した銘米神から“核”を回収し、故郷の神を甦らせる旅に乗り出す。やがて浮かび上がるのは、神力までも燃料に変えようとする東都の野望だった。
神か、人か――そして己の信念か。米から始まる異色の和風ファンタジーミステリー。