あらすじ

追いつきたいんじゃない。並んで、笑っていたいだけだった。 名門・青嶺学園自転車部に入部した馳 悠斗は、 周囲のテンポに馴染めず、距離を測りながら過ごしていた。 そんなとき、部室の片隅で耳に入ってきた少女の声。 「物体Bが気まずそうで──」 意味不明。けれど、不思議と耳が覚えていた。 名前は、布施利他。 笑いのセンスも、勘も、言葉の選び方も、全部ずれてる。 でも、それがいい。 気づけば、目で追っていた。 追いかけるでもなく、巻き込まれるでもなく── ただ、隣にいたいと思っていた。 『白鯨と翼』で描かれた風のような彼女の“別の物語”。 これは、その隣に立とうとした少年の、静かでまっすぐな追走の記録。 焦がれるより、笑っていたい。 選ばれるより、並びたい。 そんな恋と青春の話。 ▼物語の歩みについて 恋が動き出すのは中盤以降。 それまでは、登場人物たちの“ふだんの温度”や“言葉の選び方”を通して、ゆっくりと関係性が築かれていきます。 すぐに恋が始まるわけではないぶん、気づかぬまま進む感情の深まりを味わってもらえたら嬉しいです。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/07/15
  • 現在の作品揺れて、遠くて、どうしようもなく眩しくて