あらすじ
「私は殿下の幸せの邪魔をするような「悪役令嬢」にはなりたくない。私は、殿下のお幸せのために在るのだから……」
九歳も年上ながら、後ろ盾を持たない王太子の婚約者におさまっている冷血公爵家の一人娘、リリアン。人々は彼女を悪役令嬢と呼んだ。
王太子と聖女候補の少女の恋を妨害し、二人の幸せを奪う極悪非道な女だ、と。
けれどリリアンは、殿下から何かを奪う気などさらさらない。
殿下の愛するすべてを、うつくしいまま守りたいと願っているだけだ。
残念ながらリリアンが守りたいものの中に、リリアン自身は入っていないのだけれども。