あらすじ
左遷同然の転勤で田舎に引っ越した男が、ゴミ捨て場で寂しげに佇む信楽焼のたぬきを拾った。その夜、家の前に突然現れたかまくらと、そこに佇む奇妙な「店主」。驚くべきことに、それは人間そっくりの姿をした“たぬき”だった。
「へい、いらっしゃい! お一人様ですか?」
まるで夢のような、いや夢そのもののような『かまくらレストラン』。
一席しかないカウンター、メニューはミートソースパスタだけ。
冬の朝にだけ現れる幻のレストランで、男はいつしかその味に魅了されていく。
しかし、冬が終わればこのレストランも消えてしまうのか?