あらすじ
鉤松佳代子は、いつも「優等生」だった。
テストは満点、表彰されるのが当たり前。褒められることが何よりの喜びだった。
でも、本当に欲しかったのは——ただの「友達」だった。
エナ小には、誰もが飲む“特別な”エナジードリンクがある。
それは労いや友情の象徴であり、仲間の証。
佳代子はずっとそれを「誰かから渡される日」を夢見ていた。
しかし、彼女の完璧な世界は、たった一人の存在によって崩れ去る。
それは、最優秀賞をさらい、友人に囲まれ、自然に愛される“妹”——早世(さや)。
努力だけでは埋められない「才能の差」、自分には手に入らない「エナジードリンク」。
その現実に直面したとき、佳代子の心に黒い影が差し始める。
——私にだって、できるはず。
——私だって、認められたい。
葛藤と嫉妬、孤独とプライドが交差する中、彼女が選んだ道とは?
「優等生」とは何か?「本当のつながり」とは?
エナジードリンクが象徴するものの正体とは——?
成績だけでは満たされない心を抱えた少女の、静かで激しい闘い。
「エナジードリンク」——その一本が、人生を変える。