あらすじ
メタバースの〈ドリミアン・ワールド〉に接続するヘッドマウントディスプレイを装着した状態で、ひとりの若者が密室で餓死した。風俗出身で銀座のクラブで働く掛井紗綾は、新宿南署少年課の矢部から、餓死した少年の友人である芽久をサポートして欲しいと頼まれる。
〈ドリミアン・ワールド〉に収入源を確保しようとする新興宗教・真の守護様教会の企みを探る運営サイドのパケットアーク財団は、紗彩の動きを疑って拉致する。その疑いは晴れて紗彩の探偵としての才能が見いだされるが、同時に、悪性リンパ腫も発見される。
パケットアーク財団に探偵として雇われた紗彩は〈ドリミアン・ワールド〉の寿探偵事務所で働き始める。所長の寿正月や同僚の北野颯馬と共に餓死した少年の「真実」に迫っていくが、守護様教会の罠に落ち――。
現実社会と仮想現実が交差する、切ないけれど希望に満ちた物語。