あらすじ

田舎町の梅ノ原。遠い昔、梅の名所として知られていたこの場所には、かつて神社が建立していた。そこから見る朝焼けは絶景だと叔母から教えられていた琴音は、ある思いを抱えて丘を登る。そこで琴音は、朝焼けに照らされた太く大きな幹をした枝だけの梅の巨木と、狩衣姿の青年と遭遇する。青年は朝焼けに見惚れている間に幻のように消えてしまった。  確かめたくて再び丘へ踏み入ると、確かに青年はいた。が、青年の言葉に反応して、木々が琴音を捕らえようとする。逃れたと安堵すると、今度は妖しい女と遭遇し、丘に閉じ込められてしまう。  丘から出られず、意識を失ってしまった琴音が目覚めると、岩窟の中で術師の主を探していると言う、式の黎青と会う。どうやら琴音と遭った青年は黎青の主で、女は花の神だったらしく、はぐれた主探しに、琴音も同行させてもらうことにしたのだが。  丘に留まる各々が、約束としがらみに囚われていて。  いにしえに止まった刻が動き出す。約束と開放の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2025/02/04
  • 現在の作品大輪の花を咲かせて