あらすじ
2045年、人類は「Lattice(ラティス)」という超巨大情報インフラによってつながり、国家も経済も一元化されたデジタル社会を築いていた。
だがその均衡を揺るがす国際テロ組織「ZED」が、世界の情報中枢に侵入を開始。各国政府や巨大企業の防壁が破られ、デジタルの崩壊が目前に迫る。
そんな中、若き情報保安官・月嶋レイは、10年前に一人で世界を救ったという“都市伝説”の存在——伝説のホワイトハッカー『Kite』にすがるようにして接触を試みる。
わずかな手がかりを辿り、ネットの最深部にある謎の空間「GlassRoom」にたどり着いたレイ。そこで彼女が出会ったのは、すでに“引退したはず”のKite本人だった。
Kiteは10年間、影でZEDの動きを監視していた。だが最後の防衛には「Kiteでは見えない視点」が必要だという。
それは、次代を生きる者の視点。
Kiteは自らの名と鍵をレイに託し、こう告げる。
「今日から、お前がKiteだ」
——名もなきハッカーが世界を救い、姿を消す。
英雄の名は語られず、ただスクリーンの片隅にメッセージだけが残る。
「I'm just fixing the world. - Kite」