あらすじ
何億年も前より全ての生物が羨み欲する体質、不老不死。決して何者にも完全に殺すことは出来ず、老いることも無い。その本当の意味を根幹から解剖する、苛烈で残酷で陰惨でありながらにして、儚い痛快冒険譚。
【能力(ランス)】と呼ばれる人知を超越した特殊な能力により、不老不死の力に呪われた淑女、スヴェトラーナ=アナスタシア。彼女を産んだ「スヴェトラーナ」の血統では、家名を一身に背負う当主を決めるべく、1933年現在小規模な戦争が巻き起こっていた。彼女を窮地から救ったスヴェトラーナ家の一員「ニカライ」が言うには、この戦争は激化し続け、最終的に血統全体にとって致命的な事態を巻き起こしかねないとの事。嫌々ながらも事態の沈静化を引き受けたアナスタシアは、彼女にとってあまりにも短くあまりにも濃密な5年間の戦火へと身を投じる事となる。