あらすじ
首都東京では、あやかしによる人間への迫害が常態化していた。
日本を治めるのは、白狐のあやかし、鳴海大祐。
地方へ流された人間、独裁政治を行う『神』鳴海大祐へ反感を抱くあやかし、両方にくすぶる不満を解消するために、半人半妖の白河家が存在する。
白河家は、人々の抱える憎悪を取り込み、負の感情を消失させる能力を持つ。
『生け贄』と呼ばれる白河の人間は、日本中から憎悪を向けられ心身ともに耐え難い苦痛を受けていた。
7歳で生け贄に就任した少女、李寿は声を失うほどの苦境の中にいた。
壊れそうな少女の心を癒やすのは、幼馴染で鳴海大祐の息子、涼我と玲苑。
父の死を受け、涼我が『神』になると、あやかし殲滅を掲げる人間の組織『理想郷』が動き始める。
『神』を殺せ──あやかしを恨んだ人間たちが東京に雪崩込み、あやかしと人間の全面戦争がはじまった。
『神』になり冷酷に変わってしまった涼我と、李寿を守るために命をかけようとする玲苑。
ふたりに守られながら、世界を救うため李寿は残酷な決断を迫られる。