あらすじ
グランデ公爵家令嬢のアメリアは、エルフィンド王国第一王子のアレクシオから突然婚約破棄を言い渡される。
(ああ、やっぱり)
と、アメリアは思った。というのも、今起こっている出来事は、昨日夢に出てきた小説の展開そのままだったからだ。
夢で判明したのだが、どうやらアメリアは、日本という国から小説の世界に異世界転生しているようなのだ。
婚約破棄を言い渡した王子の横には、聖女セレナがぴったりと寄り添い立っていた。
(王子と聖女の関係も、小説そのままだ)
だったら、このあとの展開は……。
本によると、アメリアは王妃を毒殺し、最後は民衆の前で斬首刑に処せられる運命。
なんとしてでも、死刑だけは免れなければ。そう思いながら王宮を逃げ出したアメリアは、身を隠し、変装をしながら生きていくことにする。メイクで自分を老け顔に変え、もともと21歳だったアメリアは、35歳のアリアとして生きていくことにしたのだ。
すると、35歳のアリアに近づき、彼女を見初めてしまったのは、アメリアをなんとか探し出し捕らえようとしている、25歳のアレクシオ王子だった。
自分の身を守るためにも、王子との関係を絶とうとするアメリアだったが、意に反して二人の距離はどんどんと近づいて行くのだった。