あらすじ
シリルは名誉も称号も全て剥ぎ取られて領地から追い払われたが、亡き妻の忘れ形見の五つになったばかりの息子、ディオンだけは奪われる事は無かった。
「ちちうえ!首都でちちうえは剣のせんせいになるのですね!」
「そうだ。貧乏暮らしになるやもしれんがな」
しかし運命は彼等には優しくなく、五人の無法者達、飛び道具も持った盗賊に囲まれたのである。
剣の腕に覚えがあっても、肩に矢じりを受けて幼子を連れている彼である。
ここまでか!と思ったそこで、彼に助っ人が現れる。
それは美しき紫色の瞳を持った剣士。
シリル親子はその麗人に助けられただけでなく、一緒に旅をしようと誘われる。
シリルは感謝ばかりでその麗人の誘いを受けるが、その麗人、少女剣士フォルミーカは師匠の仇討の為に隠れ蓑としてシリルを誘っただけだった。