あらすじ
本来あった歴史の流れか、それは誰にもわかりはしない。
例え歴史を知る者でも事細かに記述された資料を目にし、または語り継がれた話を聞いていなければわかるはずもない。
もちろんながら、千年先の未来の世界で最強に到った男でさえ知りもしない。果たしてこれが歴史に起きた出来事なのか、歴史を狂わせた張本人は困惑してしまう───なんてことは無く。
今さらだろと彼は言う。
だからなんだと彼は言う。
歴史の変化を受け入れる覚悟をした元最強にとっては大した問題にはならず、彼はたった一つの目的を達成するため今日も生きる。
他にもやらなければならないことはあるんだ。例えば自分を目標にした子供たちのサポートとか、自分自身の鍛練とか、いろいろとあるからいちいち悩んではいられない。
………そう思っていたのに、歴史の変化は残酷にも彼に選択を迫る。
『次世代の人間』に成り得る生物の登場。
さあ、どうする最強。
下手をすれば自分の存在その物が危ぶまれ、人類の生存すら危険視されるこの状況をどう受け止め打開する?
進化した最強の生命体たちと、現人類最強に位置する人間たちの熾烈な生存競争。
共存を捨てた弱肉強食を体現した頂点たちの戦いが始まろうとしていた。
「───キミの役に立てるなら、命を惜しむ理由はどこにも無いよ」
「───お前の抱えてる苦労、ちっとは俺らに分けてもいいんじゃねえか?」
最強を目指し、最強を追い、最強を助けるために力を付けた二人の未熟な少年たちの『進化』が世界を震撼させることになるなんて、きっと誰も予想しなかったことだろう。
刮目せよ。
レビック・ハインバイスとバズギー・ローズエッタの覚醒の瞬間を。
その時彼らが、確かに最強の背中を目視するまでに成長した事実を。
始めよう、人類の存亡を賭けた大勝負を───。