あらすじ

遥か昔、日本の山間の里には「桜山」と呼ばれる場所があり、春になると幾千本もの桜が咲き誇り、夜は「桜灯りの夜」として人々が幸せを祈る幻想的な祭りが開かれていた。里に暮らす少女・加奈子は、十六歳の桜灯りの夜、桜山の奥で異国めいた青年・コウと出会う。コウは異界から迷い込んだ旅人で、二人は言葉や文化の違いを越えて心を通わせる。やがて毎年桜の夜に再会を重ねるが、コウはこの世界に長く留まることができず、三度目の春、花あかりの中で光となって消えてしまう。加奈子はコウの残した鈴の音と花あかりに慰められながら年老いても桜山を訪れ続け、最期の桜灯りの夜に再びコウと再会し、二人は花あかりとなって夜空へ昇る。その後、桜山では「花あかりの夜」に二つの星が寄り添い輝き、永遠の愛の象徴として語り継がれるようになった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2025/04/22
  • 現在の作品桜灯りの夜