あらすじ
王国の南、永遠に春が続くと謳われる〈トリス公国〉では、王家に代々伝わる“緑の呪い”があった。
第二王子のリオウ・トリスの足元には、眠るたびに蔦が這い、触れた大地には草木が芽吹く。
その力は繁栄とされる一方、制御できぬ緑は国を覆い尽くす“災い”にもなりかねなかった。
そして王都〈セナ王国〉には、貴族や王族にだけ伝承される能力の発現を心待ちにする公爵令嬢がいた。
名は シュカ・ウェイハート。優しく、花の絵を描くことが好きな彼女。親同士が決めた許嫁である王国の第一王子との婚約発表の舞踏会で、ついに能力が発現する。それは見た者が恐ろしがる能力でーーー
「私の力、あなたの役に立ちますか?」
「側にいればいいよ。
俺はあなたを怖がったりなんかしないから。」
※表紙はニジジャーニーさんで作成しました