あらすじ
「いつか、僕がもう少し自分に誇れる自分になれたとき、彼女が今のまま変わらずにいてくれたなら、僕は好きだと伝えるつもりです」
何のためらいもなくアルフィスは言った。
「僕はまだ恋も愛も何も知らないけれど、セルリアさんと家族だったなら、幸せだと思うんです」
少しはにかんだ様子のアルフィスには、まだあどけなさが残っている。恋と呼ぶには幼すぎるその感情を、素直に好きと言えることが羨ましかった。
『ウォーレンの章』より
≪あらすじ≫
かつてこの地にやって来た王と三人の騎士は、神から三つの光を託された。王はその光を星と月と太陽に変え、人々は平穏に暮らせるようになった。それからも神は祝福の証として三つの光を授けることを約束した。そして三つの光は三人の騎士に宿る。
そんな古い伝説に由来する遺跡があった。そこでは百年に一度、三人の騎士が選ばれる。
遺跡を守る村に住むセルリアは、偶然見つかった古い日記を、遺跡を調査している騎士団に届けに来た。その時、神の巫女としての役目を担うことになる。
そして、三人の騎士とともに王都に向けて、神から祝福の光を授かるための旅に出る。
≪登場人物≫
【セルリア】 16歳 遺跡の近くの村の村長の娘。
少し霞がかったような淡いブロンドの長い髪・空のように澄んだブルーの瞳
【カリン】 16歳 セルリアの幼馴染。男勝りの女の子。セルリアのことが大好き
夜に闇のように暗い色の短い髪・深緑の瞳
【レノス】 24歳 背が高く、がっしりとした体格の青年。人懐っこく、少しおおざっぱなところもある。
少し癖のある緋色の髪・オリーブイエローの瞳
【ウォーレン】 19歳 騎士の頭脳とのふたつ名を持っている。両親を病で亡くし、姉のアレクシアと孤児院で育った。
水晶のように透き通った銀色の瞳。細くて艶のあるシルクのような長い黒髪
【アルフィス】 15歳 まだ少年のような幼さが残る、13歳という若さで史上最年少で騎士となった少年。小さな島で育った。下に6人の弟と妹がいる。
眩しい銀色の髪・
【アレクシア】 22歳 ウォーレンの姉。背が高く、すらりとした史上初の女性騎士。
眩しいくらいの金色の髪・明るい金色の瞳の女性