あらすじ
『泡になれなかった人魚姫』
―私は、必ず最推しを救う。彼のキューピッドになって、ヒロインとゴールインさせてみせる!─
視力を失い、家族も友もいない老女がひとり暮らす小さな神社。
彼女の唯一の楽しみは、若き日の思い出と共に寄り添い続けた“乙女ゲーム”の最推しキャラだった。
だが、ある日――「最推しが死なないルート」がようやく実装される直前、公式情報よりも早くリークされた“ネタバレ”に心を乱し、そのまま命を落としてしまう。
目を覚ました先は、その乙女ゲームの世界。
しかも彼女は、“人魚姫”として生を受けていた。
最推しが悲劇的に死ぬルートを変えるために彼に寄り添い、運命に抗う決意をする。
だが、これはただの夢物語ではなかった。
複雑に絡み合う恋愛ルート・破滅フラグ・分岐が増える選択肢。ゲームだと思っていた世界には〝命〟があり〝魂〟がある。
彼女が背負うものは、ただのオタクの夢ではない。
愛の果てに、最推しの彼とヒロインが結ばれる未来を夢見て......人魚姫の奔走が始まる──