あらすじ
大きな桜の老木。花の季節になると、誰とも無くその気の回りに集まって静かに桜を見つめながら、月の光を浴びつつ想いを馳せる。そんな場所が、とある小高い丘の上にあった。今年もいつものように、月夜の晩に皆が集った。そして、いつも訪れる老人が、集まった子供達に静かに桜に纏わる物語を語り始めた。あまりに太古の話だったため、最初は子供達もピンとは来なかったが、周りにいた大人達は、その老人から何度もその話を聞いていた。そして話は、戦の時代の重苦しい話題へと移っていく。大人も子供も、老人の熱弁に、それが単なる言い伝えなのかさえ解らないまま、話に引き込まれていく。しかし、老人が話し終えた時、一人の女性が老人の異変に気付く。そして、いつも語っていた桜の話には、後日談があったことを聞かされる。そして、思わぬ展開が・・。