あらすじ
ピペが拾った卵からかえったのは、トカゲのような子ども。
ピペは恋もまだのお年頃でありながら、「母上」と呼ばれるようになってしまい……すれ違いもするけれど、奇妙であたたかな、家族?の物語。
よろしくお願い致します。
表紙イラスト ワトウ
https://watou12.tumblr.com/
応募のための800字程度のあらすじ
さまざまなものを灌木《ブッシュ》と草地と川から得て暮らしているブッシュランナーは、身長90センチほどの小型種族。
ピペ(ピペリアリ)は、ひとり立ちしたばかりの、ブッシュランナーの若い女の子。
ある日、ピペは、草地で大きなタマゴを拾う。
四苦八苦して村に持ち帰ったそのタマゴから、村のみんなの目の前で、トカゲのような子どもが孵る。
ピペは、その子どもをゴディ(ゴルディアス)と名付けて、育てることにする。
母や村人たちの協力を得ながら、西の方の湖沼地帯に住む|トカゲ人《リザードマン》の子どもかもしれないと思いながら、自分より大きな子どもを育てるという、奇妙な子育てが始まる。
言葉を話すようになると、ゴディは、ピペのことを「母上」と呼ぶようになる。
お年頃のピペは、「母上」と呼ばれるのを嫌がるのだが。
やがて、しだいに大きくなったゴディは、ブッシュランナーの子ども学校に通うようになる。まわりは小さくてすばしっこいブッシュランナーの子だらけ。大きくて力の強いゴディは、喧嘩をしたり仲直りをしたりしながら、しだいに自分のことを考えるようになる。
一方、力仕事などの手助けになるゴディの存在は、村人にとってもなくてはならないものになりつつあった。
あるとき、ゴディは、村を離れて、トカゲ人のいる湖沼地帯に出かけることになる。
そこでゴディは、さまざまな特徴から、自分がただのトカゲ人とは違うのではないかという事に気づく。そして、親族らしき仲間を見つける。
その後、行き違いから、ブッシュランナーの村が、騒動に巻き込まれそうになる。
ゴディは、親族とは争いたくないのだが。
何とかしてピペを守りたい。考え抜いた果てに、ゴディは、ブッシュランナーの村を守ることに成功する。でもそれは、村人の多くは知らないこと。
ゴディはブッシュランナーの村で、今日もピペと一緒に、楽しく暮らしている。