あらすじ
- 明日《あした》いい日でありますように ー
いつか昔、どこか遠く…世界に響いた小さな願い
…春も盛り、風のない日
一人の青年が公園のベンチへ座っていた。失業したアルバイトの帰り道。ただやる事もなく空を眺めて、本屋で買った小説を開く。
そこに描かれた世界は、子供のころに読み聞かせてもらった憧れのファンタジー
海賊の男が、海で知り合った少女の為に国と戦う物語…結末は決まっている。
少女の為に男は決死で挑み……彼は死ぬ。そして、少女は悲しみを乗り越えていく。
読み終えると青年は再び空を見る。
海賊の男は好きだ。人望もあり、裏切った仲間さえ許せる優しさ…度胸も強さも半端じゃない。
……だけど、作者は嫌いだ。彼を殺す必要があったか?
彼は小説を閉じて前を見据えた。
青年「俺ならこうは書かない。もちろん書くならハッピーエンド……誰もが思い描き望む、な」
青年は…この時、知るよしもなかった。自分に降りかかるの未来を……
それは遥か彼方の約束
どうしようもなくつまらない明日を求める
異世界ファンタジー