あらすじ
悲劇的な人生を生きた少年、織希を守る為、古いツテを頼り東京を離れた村上と、二人を守る為に東京に残った八雲。
二年間と言う長い時を経て漸く平穏を手にした三人は、深い傷痕を舐め合うように暮らしていた。
しかし、夢にまで見た再会から一週間。日々健やかな成長を続ける織希の姿に頬を緩めながらも、ふたりは空白の二年間を埋められずにもがいていた。
村上は織希を守る為東京に残った八雲に全てを背負わせてしまった事を罪に思い、漸く手にした幸福を前にしても尚たった一人何かを抱える八雲に気付いていながら、かける言葉を探し続け。八雲もまた、村上には言えぬ苦悩に苦しんでいた。
全ては終わった。その現実に浸れば浸るほど、八雲の胸は掻き毟られるように傷付いてゆく。
愛を知らぬ番犬が見付けた愛とは一体、何だったのだろうか──。
■児童虐待、薬物依存等の描写があります。
SM、緊縛、無理矢理、複数等、激しいプレイ描写が多いです。
上記が苦手な方はご遠慮下さい。
『狂犬病』その後の物語ですので説明不足な部分はありますが、どちらから読んでも、どちらかだけでも作品としては完結します。