あらすじ
山本絵麻(やまもと えま)は何処にでもいる普通のOL。例にも漏れず手遅れなヲタク。
学生時代は、『地元のヤクザですら道を譲る。』と恐れられた、全国制覇を果たした女番長だった事以外はどこにでもいる普通の女性だ。
ある日の通勤中、玉突き事故に巻き込まれてこの世を去る。
次に目が覚めると、見覚えのない部屋に居た。
鏡で自分の顔を見ると、見覚えのない少女が写っていた。
混乱する絵麻に頭の中から声が響く。
『貴女は誰ですか?どうして私の身体に入ってきたのですか?』
ここは焦ったところで状況は変わらん…。情報収集だ!と即座に判断し、少女と話しをする。
少女の話しを聞くに、今流行りの異世界転生をした事を把握した。
少女はカルティエル公爵家の次女 シェイラ・カルティエルと名乗った。
これって私が暇つぶしで読んでたファンタジー小説の世界じゃん。
シェイラって物語全体のラスボスじゃね?って事は、私は悪役令嬢に転生したんか?
絵麻は瞬時に理解した…。
そして、シェイラから衝撃の告白をされる。
悪役令嬢とされるシェイラだが、継母から長きに渡り虐待を受け、異母妹たちや使用人からも虐げられ、父は見てみぬふり。
唯一の味方の同母姉は最近嫁いだばかりで、シェイラに対する暴力はエスカレートしていた…。
「ねぇ、シェイラ。貴女はどうしたい?」
「………こんな生活…抜け出せるなら、抜け出したい!今直ぐにでも逃げ出したいです!」
「……よし!分かった!!」
何故かやる気スイッチが入ってしまった絵麻は、手始めにシェイラを舐めくさっていた使用人たちのプライドを粉々にし、実父と継母、異母妹たちを完膚なきまでに締め上げ、シェイラのこれまでの恨みと日頃の鬱憤を晴さんと言わんかのように、公爵邸を花火に見立てて打ち上げてしまった。
絵麻と共にカルティエル公爵家を掌握したシェイラは、己の破滅を回避するため奔走する…。