あらすじ

──「現実が終わっても、ゲームは続く。」  その言葉が初めて安永律禾の目に飛び込んできたのは、校舎の窓に春の光が差し込む、静かな放課後のことだった。  時刻は午後五時を少し回ったところ。  まだ冬の名残が残る空気の中、律禾と一志の二人は、学校から駅前へと続く坂道を並んで歩いていた。下校ラッシュのざわめきからは少し離れた、ひっそりとした裏通り。アスファルトに落ちる影が、どこか長く寂しげに伸びている。  律禾の手元には、引換証のコピー。  今日がその発売日だった。  ──《Labyrinth of Rebirth》。  突如発表された完全新作のフルダイブ型VRMMORPG。  その存在は、まるで霧のように謎に包まれていた。公式サイトに記されていた情報はごくわずか。ゲームシステム、ストーリー、登場キャラクター、すべてが不明。だが一つだけ、確かなことがある。  「七つの大罪を倒さねば、この世界からは出られない」  そう書かれた一文だけが、異様に鮮明に、燦然と掲げられていた。

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エブリスタ
エブリスタ2025/05/19
  • 現在の作品Labyrinth of Rebirth