あらすじ
プロローグ:灰の記憶と、かつての魔
夜空には星すら存在を拒み、沈黙だけが世界を支配していた。
風は吹かず、時の流れさえ凍りついたような終焉の光景のなかで、一人の影が静かに立っていた。
その者の名は、誰も知らない。
けれど人々は、語る――「大賢者」と。
あらゆる魔法を極め、禁忌を超え、世界の終わりをひとりで食い止めた、名もなき賢者の物語を。
だが、真実を知る者はいない。
その力が、いかなる代償のもとに成されたものか。
その魔法が、神々の理をいかに逸脱したものだったか。
――ただ一つ、世界に刻まれた“証”だけが残されていた。
それは、七つの封印。
失われた神々の記憶。
そして、未来のどこかで目覚めるべき“選ばれし者”への遺言。
“禁断魔法”。
それは、決して触れてはならぬはずの火。
だが時は巡り、再び世界が囁き始める――
「次は、おまえの番だ」と。