あらすじ
海が見える高台にその電話ボックスはあった。
そこには夜な夜な思いを話す人々がやって来る。――母親は娘に最後にしたかったことを。少年は親友について聞きたかったことを。初老の男は妻の言葉を……ただ、あの日全てが失われていった。
8年後、大学生の佐山悟は偶然ネットで、フリーライター新堂薫の書いたある奇祭への潜入レポートを目にする。
それは人魚伝説に触れるものだった。
そして1年後、佐山は潜入レポートにある「ハヌー祭」の真相を確かめると同時に、その筆者で、潜入したまま連絡を絶った新堂薫を探すべく、ネットで募った5人の仲間と共に、徳島県見波町の沖合に浮かぶ人魚伝説の島・瀬背島へと向かう……但し、そこには悍ましい事実が待ち受けていたのである。