あらすじ
学校では明るく振る舞っているけど、本当は、心がずっと泣いている。
大丈夫?って聞かれたら、大丈夫って答えるしかないから。
元気なふりをしてるだけ。
そんな帰り道、お腹をすかせた私の前に、ふと現れた不思議なお店。
『思い出の味、お作りします。
忘れられない味を、あなたに。
忘れてしまうことと、引き換えに。』
……怪しいよね。でも、たまらなく惹かれてしまったの。
お店の中には、姿を見せない不思議な店主。
店主が作ってくれるのは、私がずっと、ずっと食べたかった、世界で一番大好きなあの人のオムライス。
でも、それを食べるためには、たったひとつだけ、大切なものを手放さなくちゃいけないんだって。
これは、悲しみに暮れる一人の少女が、温かい一皿に救われる、すこし不思議で、とても優しい物語。