あらすじ
はつこいは、叶わないというけれど。ほんとうなんだね。あたしのはつこいも叶わなかったよ。ずっとだいすきだった。泣けるくらいだいすきだった。あたしたちはいとこ同士だから、その気になれば結婚できる。そんな夢をみたことはなかったけれども。だからおにいちゃんに当たり前にお嫁さんがきて、こどもが産まれて、どんどん遠くなっていって。
──あたしのはつこいはね、おにいちゃんなんだよ。
「まじか!」
あたしのこくはくにびっくりして、わらって、あたまをなでてくれた。
うん、これでまんぞく。
ありがとうおにいちゃん。
はつこいのたねは、埋めるね。