あらすじ
魔法と機械が共存する新時代《融合暦》。
かつてティア=オルディーンが守った未来は、平和と発展をもたらし、人々は技術の恩恵に包まれていた。
だが、その裏でひっそりと消えていく“本物の魔法”。
公には、魔法は「既に失われた力」として扱われ、その存在すら疑問視されている。
そして今、かつての“英雄譚”さえ、ゆっくりと書き換えられようとしていた――
17歳の少女・アイナ=クローデル。
機械都市で暮らす彼女は、亡き母から受け継いだ魔法の素質を隠しながら、普通の学生として生きていた。
けれど、ある事件をきっかけに彼女の魔力が暴走し、その“異端”の存在が暴かれていく。
「魔法なんて、使えるはずがない」
「ティアは機械の象徴。魔法なんて信じるな」
「お前は、世界の間違いだ」
繰り返される否定の中で、アイナは迷い、立ち止まり、それでも前へ進む。
やがて彼女の前に現れる、忘れ去られたかつての英雄。
そして動き出す、新たな争い――
魔法は本当に、世界にとって不要だったのか?
誰が、魔法という希望を“殺した”のか?
これは、「隠された真実」と「偽りの平和」に抗う少女が、
再び《空を裂く》までの物語。