あらすじ
『なにも、なにも覚えていないの』
『僕と契約しよう。そうしたら全て教えてあげる。なにもかも、君が望むもの全てをね』
『赤らめた頬も、色付いた唇も、その声も、香りも、全部俺のものだった』
『この大層立派な刀は、未だ血を吸ったことがない。どうやら私は世間から臆病者と称されているようでして』
本気か戯れか。喪った記憶がために真と嘘とが織り交ぜられた彼らの言葉は、誰かの人生をいとも容易く転がし弄ぶ。手のひらで操っている人間こそ、踊らされている。感情の機微は手掛かりにも罠にも見えうる。味方でもあり敵でもある。
区別の効かないこの世界では、もう何も知らないまま、記憶を喪ったままの方が幸せなのかもしれない。
一つ確かなことといえば、記憶喪失の少女を愛する少年がいることだけ。
《 注意事項 》
・史実ではありません。
・更新速度、亀。
・誹謗中傷、是非ともおやめ下さい。
・江戸時代に恋人という概念が無いと気づいた頃には遅しだったので、恋仲という言葉で表現しています。
2019.9〜