あらすじ
美容師専門学校に通う22歳の優菜は、ある雨の日、偶然立ち寄ったカフェで無愛想な女性店員・律に出会う。黒服に煙草の匂い、ぶっきらぼうな口調。でも、どこか寂しげで、優しさを隠しているようなその人に、心が揺れる。
再会、すれ違い、小さなキス。
名前を呼ばれただけで胸が熱くなる。
ゆっくりと、でも確かに近づいていくふたりの距離。
そしてある日、律の部屋でかわされる熱く長いキス――
心と体が重なる瞬間、優菜は初めて恋を知る。
不器用な大人とまっすぐな少女が紡ぐ、じれったくも官能的な百合恋愛譚。
雨がやんだあの日から、私の世界は静かに変わり始めた。
*登場人物
■ 優菜(ゆうな)
22歳/美容師専門学校生。
明るく素直で、恋愛経験はゼロ。
心配性でちょっと臆病だけれど、人の温度に敏感。
白いワンピースやTシャツとスカートが似合う、可愛らしい雰囲気の女の子。
■ 律(りつ)
28歳/カフェの店員。叔父の経営する店で働いている。
元暴走族の総長で、無口でぶっきらぼう。
黒い服を好み、喫煙者。
人に心を許すのが苦手だが、本当はとても優しく、恋には不器用。
好きになると一途で包み込むタイプ。